データがパソコン内にある状態では、正常に閲覧できません。
作成されたコンテンツのデータは、「ロゴスウェアローカルビュアー」(https://learning.logosware.com/soft/lv)を使用するか、ウェブサイトにアップロードして閲覧してください。
昔々、足柄山(あしがらやま)の山おくに、金太郎という男の子がいました。 山おくに住んでいたので、友だちは、山のウサギやタヌキ、シカやキツネやクマでした。 金太郎は小さなころから力が強く、クマを相手にすもうをとって遊んでいました。
「ぼくは、大きくなったら都に行って、りっぱなさむらいに なるんだ」 金太郎は、さむらいになるために、クマに乗って、馬に乗る練習も しました。
「さむらいになるには、力が強いだけではいけません。ちゃんとお勉強もするのですよ」 おかあさんに言われて、金太郎は勉強もしました。
こうして、大きくなった金太郎は、都へ行きました。
そのころ、都では、鬼が出て、 人をさらっていくので、 みんながこわがっていました。
金太郎はそれを聞いて言いました。 「ぼくが、その鬼をやっつけてやる」 都の人は、それを聞いて笑いました。 「こんな子どもに、鬼をやっつけられるはずないよ。 反対にさらわれてしまうにちがいない」
ある日、金太郎が山道を歩いて いると、 お姫さまの乗った牛車(ぎっしゃ)が通りかかりました。 そこへ、鬼がとびだしてきて、お姫さまをさらおうとしました。
「待て、悪い鬼め、ぼくが相手だ」 金太郎は、鬼を相手にたたかいました。
そして、鬼をかかえ上げ、ぶんとほうり投げました。 「ごめんなさい、ごめんなさい、二度と悪いことはしません」 鬼は、金太郎にあやまりました。
こうして金太郎は、お姫さまと結婚し、りっぱなさむらいになりました。 おしまい